■地蔵盆-説明 (2015年09月13日UP)
- 説明 「小説家になろう」の企画「夏のホラー2015」に投稿した話。
「小説家になろう」でのページは→【地蔵盆】
見津信吾は、父の転勤で初めて本州西部に引っ越してきた。
その地方では、子供の為の「地蔵盆」と言う伝統行事が行われていた。
地蔵は、十年前にできたばかりの中学校の敷地内にある。
その地蔵は、「御利益がある」と信仰を集める一方で、「崇りを成す」と地元民から恐れられていた。
学校と地域、それぞれが伝える地蔵堂にまつわる話の真相が明らかに……
【注】
話中に差別用語が色々と出てきますが、差別を助長する意図はありません。
昔話の中なので、現代風に言い換えると、その時代の空気感が伝わりにくいので、敢えてそのまま書いています。
もし、現代でリアルにこんなことを言っている人が居たら、激しく時代遅れ。
何百年も過去の時代からタイムスリップしてきた人レベルの時代錯誤ですよ。
名前を考えるのが面倒だったので、神戸電鉄の駅名等を適当に使用。 見津信号所(みづしんごうしょ) 川池信号所(かわいけしんごうしょ) 鵯越(ひよどりごえ)、丸山(まるやま)、粟生(あお)、小野(おの)、志染(しじみ)、市場(いちば)、葉多(はた)、 樫山(かしやま)、大村(おおむら)、木幡(こばた)、木津(きづ)、三木(みき)、押部谷(おしべだに)、 藍那(あいな)、恵比須駅(えびす)、栄駅(さかえ) 広野ゴルフ場前(ひろのごるふじょうまえ)→広野 緑が丘(みどりがおか)→緑 鈴蘭台(すずらんだい)→鈴蘭(みゅげ) 北条鉄道(ほうじょうてつどう) |
■登場人物紹介など ※ネタばれあり
- 見津信吾 (みづ しんご) 主人公。父の転勤で夏休みに本州西部へ引っ越してきた。
- 川池信司 (かわいけ しんご) サッカー部員。ちょっと虚弱。北条先生に見津の案内を頼まれた。
- 鵯越 (ひよどりごえ) 長身のサッカー部員。妹が居る。
- 丸山 (まるやま) 団子鼻のサッカー部員。兄が居る。事情通。
- 北条鉄男(ほうじょう てつお) 見津達の担任。
- 粟生 (あお) 地蔵講のリーダー。地主その1。畑と竹林保有。
- 小野 (おの) 実行派。中学の隣家。地主その2。畑保有。
- 志染 (しじみ) 実行派。大家さん。地主その3。借家保有。
- 市場 (いちば) 実行派。店子その1 主人公と志染家の隣家。
- 見津 (みづ) 立会人。店子その2 主人公の家。父は会社員、母は専業主婦。
- 葉多 (はた) 中立派。店子その3 主人公の隣家。
- 樫山 (かしやま) 中立派。新規住人。
- 大村 (おおむら) 中立派。新規住人。
- 木幡 (こばた) 中立派。地主その3。畑保有。夫婦と夫の両親、高校生の長女、次女・三女(双子・小3)の三世代同居。
- 木津 (きづ) 反対派。新規住人。町内会に出席したのは、母の木津緑(きづ・緑)。小1の子が居る。
- 三木 (みき) 反対派リーダー。地主その4。畑保有。町内会に出席したのは、母の三木藍那(みき・あいな)。小6の子が居る。
- 広野 (ひろの) 反対派。地主その5。畑保有。町内会に出席したのは、祖母の広野栄(ひろの・さかえ)。小4の孫と同居。
- 押部谷 (おしべだに) 反対派。地主その6。畑保有。町内会に出席したのは、祖母と母。祖父の押部谷恵比須(おしべだに・えびす)は、同居している孫の押部谷鈴蘭(おしべだに・みゅげ)を虐待していることで有名。
以下は、タイプミスではなく、方言です。他にもありますが、基本形だけ。
○○とぉ=○○している
例:喋っとぉ=喋っている
「っ」は省略しがち。
例:思(おも)て=思(おも)って
例:買(こ)ぉて=買(か)って
形容詞末尾の「い」も省略しがち
例:難(むつか)し=難(むずか)しい