野茨の環シリーズ 用語解説(2016年01月18日UP)
霊性の翼団の学派
- 【霊性の鳩】 日々の暮らしに必要な術。
- 【可能性の卵(かのうせいのたまご)】
- 【畑打(はたう)つ雲雀(ヒバリ)】 農耕に関する術。
- 【深淵(しんえん)の雲雀(ヒバリ)】 魔法生物を制作する。
- 【巣懸ける懸巣(カケス)】 建築家。術を組込んで建てるように図面を引く。
- 【舞い降りる白鳥】 術の解析や呪い解除の専門家。
- 【急降下する鷲】 鷲が獲物を襲うように、短い呪文で、素早く魔物を倒す魔法戦士。
- 【飛翔する蜂角鷹(ハチクマ)】 索敵、探知。半視力に一時的に霊視力を与える術。防御系が中心。
- 【飛翔する鷹(タカ)】 何でも武器にして戦う。少しの魔力で最大限の攻撃。
- 【歩む鴇(トキ)】 考古学や歴史学。
- 【飛翔する燕(ツバメ)】 術による室温管理、局所的な一時的且つ穏やかな気象制御、天気予報など。
- 【雪読む雷鳥】 天候制御。竜巻や落雷など大きな天候の変化をもたらす術。
- 【飛翔する梟(フクロウ)】 薬と術を組み合わせ、病や傷を癒す。薬があれば、大抵の病を癒すことができる。
- 【思考する梟(フクロウ)】 薬剤師。医療系の魔術の内、魔法薬を作る術を専門とする。
- 【青き片翼(かたよく)】 傷の治療専門。術のみで癒す。
- 【白き片翼(かたよく)】 病の治療専門。術のみで癒す。
- 【歌う鷦鷯(ミソサザイ)】 歌や楽曲に魔力を乗せ、術とする音楽家。
- 【贄(にえ)刺す百舌(モズ)】 生贄を必要とする儀式魔術の研究者。
生活の基盤となる衣食住に関する魔術の系統。
広く人口に膾炙している為、導師以外の者は、徽を身に着けない。
本来は、魔法文明国でも稀に生まれる「魔力を持たない人」の目印だった。【碩学の無能力者(せきがくのむのうりょくしゃ)】とも称する。
魔力は持っていないが、魔術の研究で一定以上の成果を修めた功績や、知識の量を認められた学者……賢者の証。
魔法文明国なら、呪符や魔力を籠めた水晶やサファイアなどで魔力を外部供給することは、比較的容易。本人に魔力がなくとも、そう言った道具などで支援を受けられれば、生活できる。
翼の生えた卵が徽章。卵は空を飛べないから。物知りだが、何もできない……と言う意味だ。
今では禁じられた魔法生物の製法を編み出した学派。
その魔道書は、各地で焚書され、【深淵の雲雀】の術は、細々と口伝されるようになった。
時折、遺跡などから生成直後で休眠状態の魔法生物が、発見されることがある。
現存する魔法生物の使用は、禁忌を守って創られた固体に限り、禁じられていない。
魔法生物は、三界の魔物となり得る能力の付与を禁じた上で、細々と製法が伝えられていた。
新しい時代になってからも、【深淵の雲雀】の伝承者は、各地で迫害を受けていた。
その数は次第に減り、500年程前に、最後の伝承者の一族が絶えたと言う噂だった。
完全に禁じると、逆に地下へ潜って伝えられてしまう。
その為、時の権力者たちは、自然に忘れ去られるよう、緩やかな規制に留めたのだった。
失われた現在は、世界各国で全面的に禁じられている。
全部の術を発動させ続けるのは、建物の使用者。
家屋の場合、住人に魔力が足りなければ、術の効力は維持できない。
別に生きてる人でなくてもいい。魔力が残存する【魔道士の涙】を設置しても可。
片翼が人間の腕になっている。呪いが解けて、白鳥から人に戻る姿を表した徽章。
魔力を持たない者や弱い者用の武器・防具・呪符の作成。
安全な旅、探索、言語の解析、翻訳、物品の製作年代の鑑定。
例えば、行事の際に城の上空のみ雲を払い、日照りが続けば、局地的に小雨を降らせるなど。
術者の生まれ日の気象や星の配列によって、使える術に制限がある。
暮らしを楽にする術ばかりで、魔物と戦えるような術はない。
心を落ち着け、静かに自然と向き合う訓練は受けているが、魔物と対峙し闘志を奮い立たせる修行とは縁遠い。
薬がなくとも治せるが、あればそれだけ、術者の負担が減る。
術の代わりに薬で傷や病を癒す。婚姻で医師の資格を失った者が多い。
薬の調合に術を用いる。無から有を創り出すことはできない。
同じ素材でも、別の呪文で素材の霊的な組み合わせを変更することで、全く異なる薬を作ることができる。
素材や薬学の専門的な知識がなければ、扱いが難しい。
術は、水を必要とするものが多い。
手足の欠損は癒せない。
鳥のような翼が片方だけついた蛇を象徴とする学派。
術は、水を必要とするものが多い。
慢性疾患などは癒せない。
鳥のような翼が片方だけついた蛇を象徴とする学派。
この学派の導師が、追儺の儀式を構築し、穢れを祓う呪歌を創り出した。