野茨の環シリーズ 用語解説(2016年01月18日UP)

道具

  • 【鵠しき燭台(ただしきしょくだい)】
  •  鏡面に触れた者の一定時間内の行動を映し出す魔法の鏡。
     対象を鏡に触れさせ、発動の呪文を唱えると、映像が表示される。
     現在の様子を離れた場所から生中継でき、また時を遡って、特定の時期の様子を映し出すことも可能。未来は未定なので、表示できない。
     【鵠しき燭台】が上質なものであれば、映像だけでなく、音声も同時に得られる。
     鏡の縁には、魔力を籠めた水晶や宝石などを12個配置できるようになっており、この宝石類に、映像や音声を記録することも可能。水晶よりもサファイアなどの宝石の方が記録できる時間が長い。
     本人だけでなく、髪の毛など体の一部や、所持品などからも、記録を採ることができる。

  • 【認証の扉(にんしょうのとびら)】
  •  特定の条件を持つ者にのみ開かれるように設定した扉。
     例:ムルティフローラ城に聳える「右の塔」は、野茨の血族に対してのみ開かれる。

  • 【無尽の瓶(むじんのびん)】
  •  【収納】の術が掛かった小瓶で、外見以上に入る。
     容器の十倍の液体を容れることができる。【無尽袋】と違って、何度でも出し入れできる。旅には不可欠の品。

  • 【無尽袋(むじんぶくろ)】
  • > 「無尽」とは言うものの、実際の容量には限りがある。麻袋に【無尽】の術を掛け、容量を増やしたもの。容量は、術者の魔力の大きさに拠る。
     液体と生物は入れられないが、何をどれだけ入れても、重量は、林檎一個分以上にはならない。
     袋を逆さにして振らなければ、中身を取り出せない。袋の中身は全て一度に出て、術が切れる。使い捨て。

  • 【吸魔の環(きゅうまのわ)】
  •  罪人捕縛用の手錠のようなもの。これをつけられると、環のサファイアに魔力を吸収され、思うように術を使えなくなる。

  • 【炉盤(ろばん)】
  •  【炉】の術を組み込んだ石板。合言葉を唱えると、石版の上に小さな火が、円を描いて現れる。卓上コンロ的な道具。合言葉は、力ある言葉ではない。
     石版に魔力を籠めた宝石類を組込んで作ると、魔力を持たない人でも【炉】の術の効果を発現できる。
     炎の制御に自信のない人や、炎系の術を使えない人にとっても必需品。

  • 【魔除けの敷石(まよけのしきいし)】
  •  街道の両端の敷石に、魔除けの徽が刻まれている。
     魔除けでは、強力な魔物や地蟲のような大型の魔獣は防げない。それでも、多くの旅人の安全を効率よく守る便利な手段のひとつ。
     定まった形を成さない雑多な妖魔なら、これで充分。昼日中は影で大人しくしているが、雨の日や日暮れ以降は、活き活きと悪さをする。形を持たない為、大したことはできないが、小うるさい存在だった。

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