野茨の環シリーズ 用語解説(2016年01月18日UP)
基本
- 【印歴(いんれき)】 プラティフィラ帝国は、三界の魔物との最後の戦場となり、瓦解した。
- 【世界と存在】 物質界は所謂「この世」、冥界は俗に言う「あの世」。その間を繋ぐ幽界。
- 【魔力】 魂や土地が持つ霊的なエネルギー。言葉と魂の力で現象を起こす。
- 【魔法文明圏と科学文明圏】 鯨大洋(げいたいよう)の西に位置するチヌカルクル・ノチウ大陸では、主に魔法を使用して生活している魔法文明国と、魔法と科学の両方を使う【両輪の国】が混在している。
- 【湖の民(みずうみのたみ)】 チヌカルクル・ノチウ大陸西部 ラキュス湖地方。ラキュス湖は、世界最大の塩湖。
- 【長命人種(ちょうめいじんしゅ)】 成長の速度は常命人種と同じだが、成人後はゆっくり老化し、何事もなければ千年近く生きる。
- 【常命人種(じょうみょうじんしゅ)】 成人後は毎年、老化してゆく普通の人。大分の人間は、常命人種。
- 【半視力(はんしりょく)】 霊質と物質の内、物質しか見えない=半分しか見えていないの意。肉眼のみが見える人。
- 【霊視力(れいしりょく)】 霊質と物質の両方が見える/視える人。霊視力はあるが、肉眼は見えない人も含む。
各国の協力により辛うじて、【三界の魔物】を湖北地方内陸部、現在のムルティフローラ王国の位置に封印した。
この年を印歴紀元元年とし、新たな時代が始まった。
存在は、その核によってひとまとめにされている。
魂と幽体、肉体が「存在の核」で串刺しにされて繋がっている。
肉体から串が抜ければ、物質界での死。真っ当な生物は、幽界を経て冥界へ赴く。
魔物は、元居た幽界へ戻る。
魔法や魔剣など魔法の武器で倒すと、魔物も死に、冥界へ送られる。
【三界の魔物】は、その串を自らの意思で自在に抜き差しし、三つの世界を自由に行き来する。
魂がない為、肉体や幽体を破壊しても、すぐに再生する。
退魔の魂で「存在の核」を破壊しない限り、消滅せず、一時凌ぎにしかならない。
生物の場合、先天的な能力なので、どんなに努力しても、後天的に魔力を身につけることはできない。
強弱も先天的に決まっているが、元々魔力を持つ者は、その力をある程度、修行で伸ばすことが可能。
元々魔力がない場合は、伸ばすことはできない。「努力」は加算されない。足し算ではなく、掛け算の世界。ゼロにどんなに大きな数を掛けても、ゼロにしかならない。
宝石等に蓄えることができる。
充電池のように、宝石の種類や形状よって、蓄積できる魔力の量や充填速度が異なる。
容量が大きい物から順に、魔道士の涙>サファイア>翡翠>水晶>ルビー
チヌカルクル・ノチウ大陸西部のラキュス湖北地方の七王国は、いずれも、魔法文明国。
鯨大洋(げいたいよう)の東に位置するアルトン・ガザ大陸では、主に科学を使用して生活している科学文明国が中心。【三界の魔物】によって魔力が枯渇した為、唯一ディアファナンテだけが、純粋な魔法文明国として残っている。
チヌカルクル・ノチウ大陸の東の果ての島国、日之本帝国は科学文明国。
魔法と科学を両方使用する国は【両輪の国】と総称される。魔法の使用割合を問わず、習慣として、魔法文明圏に含まれることが多い。
周辺には「陸の民」の他、髪が緑色の人種「湖の民」が棲息している。
政晶たちのような「陸の民」より、多くの銅を必要とし、髪が緑色なのはそのせい。
外見的には常命人種と変わらないので、若い内は、区別がつかない。
魔力を持つ人間の内、三割程度が該当する。
科学文明国では、国民の大半が半視力。国によって人口比は異なる。
両輪の国では、半数程度から数パーセントまで、国によって異なる。
魔法文明国には、ほぼいない為、視覚障碍者として、保護の対象になっている。
「両目を開く」効果のある術で、一時的に霊視力を付与することは可能。
国によっては、霊視力を持つ者を【見鬼(けんき)】と呼ぶ。