いまいち萌えない娘の説明5 萌えない理由

いまいち萌えない娘 いまいち萌えない娘
そんなこんなででき上がったブツは非常にビミョーなものでした。

 17時からの納会(という名の宴会)にも参加せず、スキャンのゴミ取りや補助線の削除など線画の完成に19時過ぎまで掛かりました。
 途中、酔っ払いモードのデイリースポーツデジタルの人に話しかけられ、雑談に応じつつ作業続行(既に集中力が切れていました)

 頭が痛い……
 おなか空いた……
 早く家に帰りたい……
 萌えに慣れていない為、脳がオーバーヒート寸前です。

 ない「萌え」を無理やり絞り出して力尽きた感があります。

 通常業務で納会に参加しなかった夜勤数名と額を寄せ合って相談開始。
「『萌え』って難しいんですね……もうこれ以上は無理……帰りたい……」
「なんでなんだろうね?要素はある意味すごく正しい筈なのに?」
「色々調べて『萌え要素』は盛り込んであるはずやのに『萌え』な感じになってないですね」
「この絵も、これはこれである意味かわいいと思うんだけど、なんで『萌え』じゃないんだろうね?」
「萌え心がわかってない素人が表面だけなぞってもあかん言うことなんですかね?」
「いや、内面的な部分まで『萌え』になってたらそれはそれでちょっと怖いんだけど……」
「精神面ではもうこれで限界というか、頭から煙でそうですよ。どうやっても『萌え』な感じにならんですよ」

・萌えない理由を検証してみる(目)
(当初、丸くてもっと死んだ目でした)
「目に力がないからかな?」
「どう描けばいいのかわからなくて保留してました。もういっそ塗らない方がいいのかな?」
「あ、でもほら、目の形が台形っていうか、四角っぽい方が力が入ってる感じでいいいんじゃない?」
「あぁ、なるほど。(検索結果を見つつ)これとかそうですね」
 と、言うワケで目の形を変更。

・萌えない理由を検証してみる(主線)
「何ででしょうね……?」
「線が鉛筆そのまんまのラフだから?線画の部分のコントラストを上げてもっとくっきりさせてみるとかは?」
「それは既にやってみたんですよ」
「あー……じゃあ……どうしようか?」
「元絵をペンでなぞって下書きを消してスキャンし直して……というのも考えたんですけど、油性マジックとボールペンしかないんで……」
「あー…失敗すると取り返しつかないよねー」

 結局、答えは出ませんでした。

・PDF版求人ページ
 例の広告全体のデザインは夜勤の職員が担当。
 お皿っぽい楕円と例の問題文風のキャッチコピーは、全体をデザインした夜勤の職員が追加。
 デザインをしてくれた夜勤の職員も、上記の会話に加わっていました。
 イラスト完成時点で私がよれよれだったので、見かねて引き受けてくれました。ありがとうございました。

 翌日、メールで「サイトに載せます」と連絡を受けました。
 あれ? 紙で配るんじゃなかったっけ? と思いつつ、労働条件の部分に誤字などがないかだけ確認して返信。
 詳細は、ニコニコニュース(インタビューへの回答は「御礼とよくあるご質問」サイト閉鎖でリンク切れ)、ITメディア「ねとらぼ」のインタビュー記事をご覧ください。

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